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和式鍛造ナイフ専門店 宗正刃物ナイフ包丁特選

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ご注意事項 NOTICE

■刃物類の販売に関しまして
当店では、20歳未満の方に対しての刃物類の販売はいたしておりません。
ご注文の際は必ず生年月日をご記入下さいませ。
また場合により、お買い上げの際、身分証明書類のご提出を求めることがございますのでご了承くださいませ。

■銃刀法について(必ずお読み下さい)
所持許可証について:和式狩猟刀や洋式ナイフ等一般刃物は“銃砲刀剣類”ではありませんので所持許可証の必要はありません。
携帯につて:和式狩猟刀や洋式ナイフ等一般刃物は、そのサイズに関係なく正当な目的(キャンプ、釣り、狩猟等)以外には絶対に持ち歩かないで下さい。
※もし、キャンプ等に携行する場合は、その目的に合った服装をし、更に、直ちに取り出し、使用出来ないよう布等で厳重に包み、リュック等に収納して現地まで携行して下さい。
所持について、銃刀法の「刀剣類」とは、刃渡り15cm以上の刀・脇差・短刀や5.5cm以上の剣(西洋の剣)のことであり、和式狩猟刀や洋式ナイフ等一般の刃物が15cm以上であっても、所持(自宅に保管)は許されています。

刀匠・三代正秀 水牛八角柄 黒打包丁155mm (アイバン特上研ぎ)1998

刀匠・三代正秀 水牛八角柄 黒打包丁155mm (アイバン特上研ぎ)1998年 Vintage Masahide 3rd Swordsmith 155mm (Ivan Finish) 1998


黒打包丁、最後の1作。
刀匠・三代正秀と研師のコラボ!!

とうしょう・さんだいまさひで すいぎゅうはっかくえ
刀匠・三代正秀 水牛八角柄 黒打包丁(中)155㎜
(アイバン特上研ぎ)
Vintage Masahide 3rd Swordsmith 15㎜ Ivan Finish 1998's
商品番号vin177-38
[スペック/ SPEC]
〈全長/Full Length〉300mm
〈刃長/Blade Length〉155mm
〈刃厚/Thickness〉3mm
〈本体重量/Weight〉80g
〈地金/Cladded Steel〉極軟鋼Soft steel
〈鋼種/Steel〉日立安来鋼 青紙二号 Blue #2
〈柄/Handle〉朴水牛八角 Ho Wood Octagonal


<解 説>

道を歩いていて、ふと、ある山刀のことを想った。九州の幻の山刀“山差“である。
気の早い私は、翌日にはJAL303便の機上の人となり、宮崎空港でレンタカーを手配。宮崎総合博物館に向かう。展示ケースの中に1本だけあった。早速、係員に鞘の中の刀身を拝見したいと所望するが、上司の学芸課長と相談ということになった。待つこと10分。その上司から「お見せできません」と一蹴された。理由を質すと「前例がない」という。恐らく“中味がない“と推測した。
ならば、次に目指す平家落人の伝説の村、椎葉村だ。高速道路を人吉インターまで直走り、国道219から、国道265に入る。舗装山道を狂ったように驀進する。後輪が紫煙を吐き、悲鳴をあげること2時間。椎葉村に到着。早く見たいと血が騒ぐ。椎葉民族芸能博物館を訪問、調査するが目的の“山差“は遺っていない。
ならばと、さらなる秘境の地、“五家荘“に希望を託す。それは、まさに、秘境ルート。昼なお暗く、道路標識が“点燈“を促す。道巾は、ほぼ車巾に近く、渓流沿いに山裾を削っただけの蛇行した悪路。一瞬の操作ミスが奈落の底と思いながら、急カーブを楽しみ、路上の倒木を躱す。“落石注意“の標識が目立つ。「落石注意と云われても、遭遇したときはもう遅い」などと、くだくだ考えているうちに、平家谷、五家荘に飛び込んだ。ここに無ければ諦めようと、五家荘平家の里資料館を尋ねるが、“幻の山差は存在しなかった。が、幸運にも、村の古老が知っていると云う。「子供の頃、祖父の山差を見た」と云う。その古老の記憶を頼りに根気よく形状を聞き取りスケッチ。
「五家荘落人由来記」によれば、落人となった平清経一行が、九州の藤岡と云う所にさし掛かったところ、盗賊が現われ「命をくれ」と云う。一行は、「一命欲しさに屋島の戦いを切り抜けたる我ら、是だけはやれぬ」と逆に生け捕る。首を斬ろうとしたところ、盗賊の頭目が現われ「手下を助けてくれるなら、安堵の地を教え申そう」と巻物を広げ「是より西南10里の所に峰々の頂に黒雲がたなびいているので“黒延“と呼んでいる所がある。山は高く、谷は深く、簡単に近づけないので往来する者もいない」と案内してくれたのが、当地、五家荘である。このような、外界から隔離された陸の孤島において、その生活の糧は自ずと狩猟に頼り、武者は刀を山刀に代え、落人マタギとなったのである。

今回発表の《刀匠・三代正秀 水牛八角柄 黒打包丁155mm (アイバン特上研ぎ)》は、五家荘古老の記憶と、宗正企画、さらに、宮崎の刀匠・三代正秀の手により工夫を加え復元されたー。三代正秀(刀匠名=善正)は、九州宮崎の刀鍛冶の家に生まれ、中学を卒業と同時に、厳父、二代目に師事。仕事に厳しく寡黙な父のもと、目で鍛冶を盗み研鑽の日日を送る。後に、島根の名工として誉れの高い、刀匠・川島忠善に師事。昭和50年、文化庁認定の刀匠となる。昭和51年、宮崎に帰り、父と共に作刀に励むー。九州の南端に生まれ在野に生きる三代正秀は、「私は野に在りてこそ咲く花」と云う。中央の新作名刀展にこそ出品はしなかったが、その作風は備前伝。重ね厚く、腰反り。匂本位の丁子乱れ。昭和53年にはTVにも紹介され、地元の熱烈なファンに支持されている。
面の仕上げは“セン“(手動で鋼を削る刃物道具)掛されただけの荒仕上げ。「きれいに仕上げるつもりは一切ないが、刃の強さと切れ味には自信がある」と、姿勢を正す刀匠・三代正秀ー。さすが、仕事は荒く見えるが大切な急所は、きちんと押さえ込んでいる。凄まじい切れ味を秘め、清冽なその刀姿の底からは、目の肥えた男だけが見分けることのできる、本物の香りと風格が匂い立つ。